④自社ECのすすめ

④自社ECのすすめ——モール依存から脱却する二本立て戦略 ◀ 前回:③サクラレビューの問題

※この記事は「Amazon出店シリーズ」の第4回・完結です。
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モールに依存しすぎないためには、自社ECを持つという選択肢があります。

まず、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどの大手ECモールに出店してブランドを育てる一方で、自社ECも同時に構築し、消費者に直接認知してもらう流れを作るわけです。

ターゲットに合わせたモール選び

特に、ターゲットが中高年の女性の場合、Q10やカウシェなどは圧倒的に女性消費者が多いECモールであり、チェックしてみる価値はあります。

自社ECは集客が大変ですが、価格やブランドの主導権を自分で持てる点が大きなメリットです。
また、顧客データを直接管理できるのも魅力です。

自社ECを持つメリット

  • 価格・ブランドの主導権を自分で持てる
  • 顧客データを直接管理できる
  • モールの規約変更・手数料の影響を受けにくい
  • リピーター顧客との直接的な関係が築ける
  • 独自のセールやキャンペーンが自由にできる

自社ECとモールの補完関係

自社ECとモールの補完関係:二本立て戦略

▲ モールと自社ECは対立ではなく補完関係

もちろん、モールと自社ECは対立するものではなく、補完関係にあります。
モールで売上を作りつつ、自社ECでブランドを育てる。

個人的には、この二本立ての戦略が現実的だと感じています。

その上で、徐々に自社サイトを強化していくことが大切です。例えば、作業の一部を少しずつ自社サイトに移行し、最終的に一本化していくのが理想です。
ただし、他の事業者が必ずしも一本化戦略を取るわけではありません。
コストと相談しながら、自分のペースと会社の方針で進めればいいと思います。

🏪 モール(集客・売上) + 🖥 自社EC(ブランド・顧客データ) = 💪 二本立て戦略

自社ECの構築方法

自社ECを構築する方法はいくつかありますが、ベースとなる商品紹介やトップ画面のスライド、商品関連の画像や企画イベントなどを取り入れたい場合は、WordPress+カートシステムの組み合わせが一般的です。

カートシステム単体ではトップ画面のスライドなどの表現に限界がありますが、WordPressと組み合わせることでデザインの自由度が大きく広がります。

また、WordPressはブログによるSEO集客が主な目的ですが、InstagramやXへの投稿と組み合わせることで、さらに集客効果を高めることができます。

ただし正直に言うと、これらをすべてフル活用しているのは大手企業がほとんどです。
中小・個人事業者は予算と人手に応じて、できるところから少しずつ取り入れていくのが現実的な進め方だと思います。

🔵 WordPressとは?

世界中で使われている無料のウェブサイト作成ツールです。元々はブログツールとして2003年に登場しましたが、現在は企業サイトやECサイトまで幅広く作れるツールに進化しました。世界シェアNo.1のCMSです。→ WordPress公式サイト

主なカートシステム

サービス名 特徴
カラーミーショップ 国内シェア高い。WordPress連携オプションあり。セキュリティ対応済み。
makeshop 国内大手。高機能で大規模運営に強い。
Shopify 海外発。デザイン自由度が高くグローバル展開にも対応。
BASE 初期費用無料。小規模スタートに向いている。

WordPress+カラーミーショップという選択

私自身が選んだのがWordPress+カラーミーショップの組み合わせです。これはコンテンツ力(ブログ・SEO)と販売力(カート・決済・セキュリティ)を融合させた正当な手法です。
このブログがまさにその実践例です。

📝 WordPressでブログ記事を書いて集客 → 🛒 カラーミーショップで販売

✅ WordPress+カートシステムのメリット

・ブログで集客→カートで販売という流れが作れる
・SEOに強いコンテンツを蓄積できる
・カートシステム側でセキュリティ・決済が対応済み

⚠️ ただし注意点もあります

・継続的にブログ記事を書き続ける必要がある
・人手と時間がかかるため、予算と運営体制の整備が必要
・セキュリティの問題があるので、制作会社への依頼をおすすめします
・早い段階で制作企画を立てることが重要

📝 筆者メモ:私自身もベースは制作会社に作ってもらいました。セキュリティの問題がありますし、自分だけで全部やろうとすると本業を圧迫します。早い段階で制作会社に相談することを強くおすすめします。

体験談——一人運営で自社ECを作ろうとしたが…

実は私自身、3年間自社ECサイトの制作に取り掛かっていました。
しかしネット事業はほぼ一人で運営していたため、なかなか進みませんでした。

当時の業務をあげると:

① 商品関連
商品リサーチ市場調査競合調査仕入先探しメーカー交渉原価計算商品企画パッケージ企画
② 商品登録
商品写真撮影商品画像加工商品説明作成商品ページ作成SEOキーワード設定価格設定
③ 受注処理
注文確認決済確認送り状作成ピッキング指示出荷処理領収書対応
④ 在庫管理
在庫数管理在庫補充発注管理倉庫連携不良品処理
⑤ カスタマー対応
購入前問い合わせクレーム対応返品対応配送トラブル対応レビュー返信
⑥ マーケティング
SEO対策商品ページ改善セール企画クーポン設定
⑦ モール管理
出品規制確認ブランド登録セラーサポート問い合わせ
⑧ 経理
売上管理原価管理請求書管理売上Excel入力
⑨ システム管理
サイト更新WordPress管理サーバー管理セキュリティ対策
⑩ 運営
売上戦略商品戦略価格戦略リスク管理事業拡張

これだけの業務をこなしながら、自社ECの制作も並行して進めていました。
当然、なかなか進まない。

そしてその後、会社の経営悪化によりネット事業が廃止に。
作りかけていた自社ECサイトは、そのままパーになりました。

📝 筆者メモ:この経験から言えることは、自社ECの制作企画は早い段階で動かないといけないということです。本業が忙しくなってからでは遅い。余裕があるうちに制作会社と相談して、計画を立てておくことが大切です。

棚卸は自社倉庫はもちろん、往復1時間かかる別の倉庫にも足を運んでいました。移動中も電話での対応が続き、倉庫から戻ると事務員さんに「遅かったね」と一言。内心(-_-メ)でしたね(笑)。

まとめ——焦らず少しずつ、二本立て戦略で

これまで4回にわたり、私の経験をもとにしたAmazon出店のリアルなポイントをお伝えしてきました。

メリットもリスクも、そして他の販路との併用の考え方も、すべては「無理なく、納得できる運営」を続けるための選択肢です。

私の体験が、これから一歩を踏み出す方や、今の運営で迷っている方のちょっとしたヒントになれば嬉しいです。

焦らず、少しずつ最適な形を作っていくことがポイントだと思っております。

📚 Amazon出店のポイント(全4回・完結)

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yamashita

デザイン工房YAMASHITA|元ネットショップ店長

ECサイトの運営を長年担当し、受注管理から商品企画、画像制作まで幅広く経験してきました。 日々の業務をコツコツ積み上げることが好きな性分です。 一人の時間が増えたことをきっかけにブログをはじめ、EC運営・デザイン・AIツールについて実体験をもとに発信しています。 趣味はギブソンJ45を趣味程度に弾いています。 ブレンディボトルコーヒーが好きで、現在Mac mini+4Kモニターの導入を検討中です。

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元ECショップ店長。デザイン・EC運営・AIツールについて発信しています。

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